「定期テスト前、何を勉強させればいいのか分からない」——塾に通わせている家庭でも、意外とこの悩みは多いです。塾のテキスト、学校のワーク、教科書、市販の問題集……手を広げすぎて、結局どれも中途半端になってしまう。
私は大学の4年間、塾講師・家庭教師として子どもたちを指導してきました。その経験から、定期テストで点を取るための優先順位は、実はかなりはっきりしています。
結論を先に言います。定期テスト直前は、学校のワークと教科書をやり込むのが最優先です。この記事では、なぜそう言い切れるのか——塾の内側から見た理由も含めて——正直に解説します。
塾のテキストより「学校のワーク・教科書」を優先すべき理由
まず、意外に思われるかもしれない話をします。
塾講師をしていると、塾の方針として「塾独自のテキストを使わせたい」というところが多いです。塾としては自社教材を使ってほしいわけですね。でも私自身は、塾のテキストは早めに終わらせて、教科書やワークを中心に指導する時間を多く取っていました。
なぜか。理由はシンプルで、定期テストの問題の多くは、学校のワークや教科書から丸ごと同じものが出るからです。
なぜテストは教科書・ワークから出るのか——先生側の事情
ここは、教える側にいたからこそ分かる「裏側」の話です。定期テストが教科書とワークから出題される背景には、先生側の2つの事情があります。
1つ目は、平均点の管理です。 もし先生がオリジナル問題ばかりでテストを作ると、クラス平均が異常に低くなることがあります。そうなると保護者からのクレームにつながる。先生はそれを避けたいので、ワークや教科書から出題して、ある程度の平均点を確保しようとします。
2つ目は、単純な労力です。 テスト問題をゼロから作るのは、先生にとって「何もない空間に絵を描く」ような、途方もなく大変な作業です。それよりワークや教科書から問題をつまんで作る方が、圧倒的に楽なんです。
この2つの事情から、定期テストは教科書・ワークベースになりやすい。これは多くの中学校に共通する傾向です。
だから、まずワークと教科書を完璧にする
実際、私はいろいろな中学校のテストを見てきましたが、大体が似たり寄ったりで、教科書・ワークからの出題が中心でした。
だからこそ、学校のワークと教科書を完璧に覚えれば、中学生なら7割は堅く取れるというのが私の実感です。塾のテキストや市販の問題集に手を出す前に、まず目の前のワークと教科書を仕上げる。これが定期テスト対策の鉄則です。
残りの3割はどこから出るのか——そしてAIの使い方
では、残りの3割はどうなるのか。
この3割は、テスト範囲を含んだ応用問題であることが多いです。具体的には、次のどちらかです。
- 受験問題の一部を、文章を少し変えて出したもの
- 先生が自ら作り上げたオリジナル問題
この3割は、ワークや教科書の丸暗記だけでは対応できません。ここでぜひ活用してほしいのが、AIです。
過去のテストをAIに分析させる
やり方はシンプルです。手元にお子さんの過去のテストがあれば、それを写真に撮って、AIに読み込ませてみてください。
先生には、それぞれ「こういう問題を出しやすい」という傾向やクセがあります。AIに過去問を分析させると、その傾向が見えてきます。
特に中学校の場合、教科担当が3年間持ち上がり(同じ先生)であることが多いので、過去のテストが複数あれば、より分析しやすくなります。同じ先生が作る以上、出題の傾向は続くことが多いからです。
この「先生のクセ分析」は、応用問題対策としてかなり有効なので、ぜひやってみてほしい方法です。
点数帯で使い分ける——お子さんの状況に合わせて
ここまでの方法は、お子さんの学習状況によって使い分けるのが大切です。むやみに全部やらせても効率が悪い。目安はこうです。
- 平均60点以下のお子さん → まずはワーク・教科書の徹底。ここを固めるだけで大きく伸びます。応用に手を出すのはまだ早い
- 70点あたりで伸び悩んでいるお子さん → テスト問題の分析(AI活用)。基礎は取れているので、残り3割の応用を攻略する段階
自分の子がどの段階にいるかを見極めて、やることを絞る。これが限られたテスト前の時間を無駄にしないコツです。
まとめ
定期テスト対策の優先順位を整理します。
- 直前はまず学校のワークと教科書を完璧に。テストの多くはここから出る
- テストが教科書・ワークベースになるのは、平均点の管理と先生の労力という事情がある
- 残り3割の応用は、過去のテストをAIに分析させて先生の傾向をつかむ
- 60点以下はワーク徹底、70点で伸び悩むなら問題分析と、点数帯で使い分ける
やみくもに問題集を増やすより、出るところを見極めて集中する。これが、現場を見てきた私がおすすめする定期テストの戦い方です。
それでも「一人でやりきれない」と感じたら
正直に言うと、この方法の難しさは「一人だと管理しきれない」ことです。ワークを完璧にするといっても、どこが曖昧なのかを自分で見抜くのは難しい。過去問の分析も、やり方に慣れるまでは手間取ります。
こういう部分は、伴走してくれる人がいると一気に進みます。家庭教師のガンバは「勉強のやり方から教える」ことを掲げていて、テスト前の計画づくりや、どこを重点的にやるべきかの整理をサポートしてくれます。勉強が苦手な子・やり方が分からない子への指導に定評があるサービスなので、「ワークのどこをやればいいか分からない」という段階のお子さんとは相性がいいと思います。
無料体験があるので、まずはお子さんとの相性を見てみるのも一つの手です。
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