「うちの子、単語帳もやってるし文法問題も解いてるのに、英語の成績が全然上がらない」——こういう相談を、英語を教えていると本当によく受けます。
私は大学の4年間、塾講師と家庭教師として、おもに英語を教えてきました。たくさんの中高生を見てきて、「この勉強のやり方だと伸びないな」と感じる共通のパターンがいくつかあります。その中でも、一番はっきりしていて、しかも一番もったいないのが——声に出して読まないことです。
この記事では、なぜ声に出さないと伸びないのか、その理屈と、家庭でもできる対策を、現場の視点から解説します。
そもそも英語は「科目」ではなく「言語」
多くの中高生、そして保護者も、英語を数学や理科と同じ「科目」として捉えています。テストのために暗記して、問題を解く対象だと。
でも、元をたどれば当たり前のことですが、英語は言語です。ここを見落とすと、勉強の方向を間違えます。
考えてみてください。なぜ私たち日本人は日本語を話せるのか。文法書を暗記したからでも、単語テストで満点を取ったからでもありません。毎日話しているからです。生まれてから何万回も、聞いて、口に出してきた。その積み重ねで、自然と身についている。
言語というのは本来そうやって身につくものです。にもかかわらず、英語だけを「黙って覚える科目」として扱うから、無理が生じるんです。
暗記の正体は「接触した回数」
ではなぜ、声に出すと覚えられるのか。私の持論はシンプルで、暗記とは、それを見た・聞いた・口にした回数だと考えています。
一部に、一度見ただけで覚えてしまう天才もいます。でも大多数の人間は、繰り返し接触した回数に比例して記憶が定着します。これは英語に限らず、あらゆる暗記に共通する原則です。
ここで声に出すことの威力が効いてきます。たとえば “Nice to meet you.” というフレーズ。ノートに1回書く間に、口に出せば3回は繰り返せます。同じ時間で接触回数が3倍になるわけです。
黙って単語帳を眺めている子と、声に出して読んでいる子。同じ勉強時間でも、脳が単語やフレーズに触れる回数がまるで違う。この差が、数ヶ月後の成績の差になって表れます。
声に出さない子が伸びない、これだけの理由
私が現場で見てきた中でも、単語も文法も黙々と、口を閉じたままやっている子は、やはり伸び悩む印象が強いです。時間をかけているのに結果が出ないので、本人も「自分は英語のセンスがない」と誤解してしまう。でも、センスの問題ではなく、単にやり方が非効率なだけなんです。
まとめると、声に出す勉強には次のような利点があります。
- 同じ時間で接触回数が増える:書くより速く繰り返せる
- 音と意味がセットで記憶される:文字だけより思い出しやすい
- リスニングや発音にもつながる:黙読では鍛えられない力が同時に育つ
逆に言えば、黙読だけの勉強は、これらの利点をすべて捨ててしまっているということです。
「発音が合ってるか不安」で声に出せない子へ
とはいえ、声に出したがらない子の気持ちもわかります。英語ができないうちは「発音が間違っていたら恥ずかしい」「そもそも読み方がわからない」と感じてしまう。だから黙ってやってしまうんです。
ここが、独学の限界であり、先生をつける価値が出るところでもあります。
塾や家庭教師であれば、先生がその場で正しい発音を教えてくれます。読み方がわからない単語も、間違った発音の癖も、すぐに直してもらえる。「間違ってるかも」という不安なく、安心して声に出せる環境が手に入るわけです。これは独学ではなかなか作れません。
特に、英語に苦手意識がある子ほど、最初に正しい音のインプットを受けられるかどうかで、その後の伸びが変わってきます。
家庭で今日からできること
先生をつけるかどうかは別として、家庭でもすぐに始められることがあります。
- 単語も例文も、必ず声に出して読む:黙読を音読に変えるだけで効果が変わる
- 1回書く時間を、3回音読に充てる:接触回数を意識する
- 教科書の音読を毎日の習慣にする:短くていいので毎日続ける
大切なのは、英語を「黙って覚える科目」から「口を動かして身につける言語」へと、意識を切り替えることです。
まとめ
英語の成績が伸びない中高生には、「声に出して読まない」という共通点があります。英語は科目である前に言語であり、暗記の本質は接触した回数です。声に出せば、同じ時間で何倍も英語に触れられます。
まずは家庭で音読を習慣づけること。そして、発音への不安から声に出せない、正しい音を教えてほしいという段階なら、プロの手を借りるのも有効な選択肢です。個別指導や家庭教師なら、一人ひとりの発音を丁寧に直しながら、正しい音のインプットを積ませてくれます。最近はオンラインで無料体験できるサービスもあるので、まずは相性を試してみるのもいいと思います。
正しい音を教えてくれる人がいると、声に出せるようになる
本文でも書いたとおり、声に出せない子の多くは「発音が間違っていたら恥ずかしい」という不安を抱えています。この壁は、独学ではなかなか越えられません。正しい音をその場で教えてくれる人がいるかどうかで、音読を続けられるかが変わってきます。
マンツーマンの指導は、この点で有利です。集団の中では恥ずかしくて声を出せない子でも、1対1なら試せる。家庭教師のガンバは勉強が苦手な子への丁寧な指導に定評があり、わからないところを何度も教えてくれたという口コミも多く見られます。相性が合わなければ講師を変更できるので、「この先生になら声を出せる」という相手を探せるのも利点です。
無料体験があるので、お子さんが実際に声を出せるかどうか、反応を見てみるといいと思います。
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