塾に子どもを通わせていると、定期的に三者面談や二者面談があります。そこで先生から「頑張っていますよ」「最近成長が見えます」と言われて、なんとなく安心して帰る——そんな経験はないでしょうか。
私は大学の4年間、塾講師として多くの面談に関わってきました。教える側にいたからこそ、はっきり言えることがあります。
面談で数字を聞かない保護者は、上手い言葉で言いくるめられている可能性があります。
この記事では、塾の費用対効果を正しく判断するために、面談で何を聞くべきかを、内側の視点から解説します。
「頑張っていますよ」は、いくらでも言える言葉
まず、塾側の事情を正直に書きます。
面談で「お子さん、頑張っていますよ」「最近、成長が見えてきました」と伝えるのは、とても言いやすい言葉です。具体的な根拠がなくても言えますし、保護者は安心します。角も立ちません。
もちろん、本当にそう感じて言っている講師も多いです。ただ問題は、この言葉が保護者向けの安牌な、その場しのぎの言葉としても機能してしまうことです。
成績が伸び悩んでいる生徒の面談で、講師は何を言えばいいか。事実を突きつけて保護者を不安にさせるより、「頑張っていますよ」と言って場を収める方が、その場は穏やかに終わります。塾としても、退塾につながる話は避けたい。
だからこそ、保護者の側が「では、それは数字として表れていますか?」と聞けるかどうかが重要になります。
塾は、あなたの子どものデータを持っています
ここが多くの保護者に知られていない事実です。
大抵の塾は、お子さんの学習データをきちんと保持しています。 具体的にはこういったものです。
- 宿題の提出状況
- 塾内の小テストの点数
- 中間・期末テストの点数の推移
これらは塾が指導のために管理しているデータで、保護者が請求すれば見せてもらえるものです。
面談で「頑張っていますよ」と言われたら、こう聞いてください。
「宿題の提出率はどうですか?」
「小テストの点数は、この数ヶ月でどう推移していますか?」
「前回の定期テストと比べて、どの教科が何点変わりましたか?」
この質問に、塾は具体的な数字で答えられるはずです。そしてその数字を見て、本当に伸びているのかを、保護者自身が判断する。これが正しい面談の使い方です。
なぜ数字で見るべきなのか
印象と数字は、しばしば食い違います。
「授業中の様子は明るくなった」「前より積極的に質問するようになった」——これらは事実かもしれませんが、成績が上がっているかどうかとは別の話です。態度の改善が成績に反映されるまでには時間がかかりますし、反映されないこともあります。
逆に、数字を見れば一目瞭然です。小テストの点数が3ヶ月間横ばいなら、何かがうまくいっていない。宿題の提出率が5割なら、そもそも家庭学習が回っていない。数字は、印象では隠せない事実を教えてくれます。
塾に月数万円を払っているなら、その投資が機能しているかを、感覚ではなくデータで確認する権利があります。
「もったいない使い方」になっていないか
塾の費用対効果を考えるうえで、私が現場で見てきた「もったいないパターン」があります。
それは、数字を確認しないまま、なんとなく通わせ続けているケースです。
半年、1年と通わせて、面談のたびに「頑張っています」と聞いて安心し、でも成績は変わらない。これは塾が悪いというより、その子に塾という形態が合っていない可能性を示しています。
以前、集団授業で埋もれる子の特徴についても書きましたが、集団塾のペースが合わない子は、通い続けても伸びません。その場合、環境を変える判断が必要です。そしてその判断材料になるのが、面談で得た数字なんです。
数字を見て伸びていないと分かれば、「では、なぜ伸びていないのか」「うちの子には別の形が合うのか」という次の検討に進めます。数字を聞かないままだと、この判断ができません。
面談で聞くべきことリスト
まとめとして、面談で確認すべきポイントを整理します。
- 宿題の提出状況(家庭学習が回っているか)
- 塾内の小テストの点数推移(短期的な定着度)
- 定期テストの点数推移(教科別に、前回と比べてどう変わったか)
- 具体的にどこでつまずいているか(単元レベルで)
- 今後の指導方針(そのつまずきに対して何をするのか)
「頑張っていますよ」で終わらせず、この5点を具体的に聞く。それだけで、面談の質がまったく変わります。
まとめ
- 面談での「頑張っていますよ」は、根拠なしでも言える言葉である
- 塾は宿題の提出状況・小テスト・定期テストのデータを保持している
- 保護者は、そのデータを請求して数字で判断すべき
- 数字を見ないまま通わせ続けるのが、いちばんもったいない使い方
- 数字が動いていないなら、その子に塾という形態が合っていない可能性も検討する
塾に払っているお金が機能しているかどうかは、感覚ではなく数字で確認できます。次の面談では、ぜひ「数字ではどうですか?」と聞いてみてください。
数字が動いていないなら、環境を変える選択肢も
もし面談で数字を確認して、「半年通っているのに、ほとんど動いていない」と分かったら。それはお子さんの能力の問題ではなく、環境が合っていないサインかもしれません。
集団塾のペースやスタイルが合わない子には、その子のペースに合わせられる個別指導や家庭教師が向いていることがあります。家庭教師のガンバは、勉強が苦手な子・つまずきを抱えた子への指導を得意としていて、どこから分からなくなったかを特定して、そこまで戻って教えるスタイルが特徴です。
無料体験があるので、塾との違いをお子さん自身に体感させてみて、反応を見比べてみるのも一つの判断材料になります。
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