塾に通っているのに成績が上がらない子の特徴——集団授業で「埋もれる子」のサインと親の見抜き方

塾の選び方

「塾に通わせているのに、なぜか成績が上がらない」——これは、お金も時間もかけているだけに、保護者にとって本当に切実な悩みです。

私は大学の4年間、塾講師・家庭教師として子どもたちを教えてきました。集団塾の現場に立って分かったのは、集団授業には、どうしても「埋もれてしまう子」が出てくるということです。そして厄介なことに、その子たちは自分から「ついていけない」とは言いません。

この記事では、集団授業で埋もれている子に共通するサインと、家庭でそれを見抜く具体的な方法を、講師の視点から解説します。

「できないことを隠す子」は、ついていけていない

まず、講師として「あ、この子は遅れているな」と気づく、いちばん分かりやすいサインをお伝えします。

それは、できないことを隠す行動です。

具体的には、こういう場面です。授業中、他の子が正解を言った瞬間に、自分の間違った解答をこっそり消しゴムで消して、正解を書き直す。あたかも最初からできていたかのように取り繕う。この行動をしている子は、実はついていけていないことが多いです。

なぜ隠すのか——思春期特有の心理

この「隠す」行動、実は家庭教師よりも集団塾の子に多いんです。理由は、周りに友達がいるからです。

特に思春期の子どもは、「間違っているところを友達に見られたくない」という気持ちが強い。プライドや恥ずかしさから、できないことを隠してしまう。集団という環境が、この心理に拍車をかけます。

つまり、集団塾には「間違いを隠したくなる構造」が最初から埋め込まれているんです。そして間違いを隠す子は、分からないところが分からないまま放置され、どんどん遅れていきます。

講師も拾いきれない——集団授業の構造的な限界

では、講師はこういう子を助けられないのか。もちろん、努力はします。私自身、こんなことを心がけていました。

「授業なんだから、間違えていいんだよ」と繰り返し伝える。雑談を交えて、勉強以外の部分でも信頼関係を積み重ね、「分からない」と言える環境を作る。人として信頼してもらえれば、子どもは弱みを見せてくれるようになります。

でも、正直に言います。集団塾の構造上、できない子に完全に合わせるのは難しいんです。

集団塾には「今週はここまで進める」というカリキュラムが決まっています。それを無視して、一人のできない子に全部合わせて進度を落とすことは、他の生徒がいる以上できません。どうしても、平均的なペースで進まざるを得ない。

この点が、家庭教師との決定的な違いです。家庭教師なら、その子に完全に合わせたスピードで進められる。集団塾では、これができません。だからこそ、ペースが合わない子は埋もれてしまうんです。

家庭で見抜く方法:塾のノートと小テストを見る

では、保護者はどうやって「うちの子、塾で埋もれているかも」と気づけるのか。家でできる、具体的なチェック方法があります。

それは、塾の授業ノートと、塾の小テストを見てあげることです。

見るべきポイントは、学校のテストの点数と、塾のノートの整合性です。

  • 学校のテストで高得点を取れている子が、塾のノートも丸ばかり → 何も問題ありません。実力どおりです
  • 学校のテストの点数が低めなのに、塾の授業ノートや提出物がほとんど丸 → これは要注意です

後者の場合、失敗を隠している可能性が高いです。本当は分かっていないのに、正解だけを写して丸をつけている。実力と記録が食い違っているんです。

この食い違いに気づいたら、それが「埋もれているサイン」です。

気づいたら、早めに「続けるべきか」を話し合う

もし、お子さんのノートに不自然な丸の多さを感じたら。そのときは、しっかり話し合ってあげてください。責めるのではなく、「分からないところ、隠してない?」と、安心して打ち明けられる雰囲気で。

そして、本当にこのまま集団塾を続けるべきなのかを、早めに考えることをおすすめします。

以前、塾と家庭教師のどちらが向いているかについて書きましたが、集団で埋もれてしまう子は、その子のペースに合わせられる家庭教師の方が向いているケースが多いです。競争や集団の空気で伸びるタイプなら塾のままでいい。でも、隠して遅れていくタイプなら、環境を変えた方がいい。

お子さんが塾と家庭教師のどちらに向いているかは、いちばん近くで見ている保護者の方が、実はよく分かっているはずです。その感覚を信じて、適宜選択してあげてください。

まとめ

  • 集団授業で埋もれる子は、できないことを隠す(間違いを消して正解を書き直すなど)
  • 特に思春期の集団塾では、友達の目を気にして隠す子が多い
  • 集団塾はカリキュラムの都合上、できない子に完全には合わせられない構造がある
  • 家庭では、学校のテストの点数と塾のノートの丸の整合性をチェック
  • 点数が低いのにノートが丸ばかりなら、隠しているサイン。早めに環境を見直す

塾に通わせているのに伸びないのは、お子さんの能力の問題ではなく、環境が合っていないだけかもしれません。まずは家でノートを見るところから始めてみてください。

「その子のペースに合わせる」なら、まず試してみる

もし「うちの子は集団で埋もれるタイプかもしれない」と感じたら、一度、その子だけに合わせて進められる個別指導や家庭教師を試してみる価値があります。

家庭教師のガンバは、勉強が苦手な子・つまずきを抱えた子への丁寧な指導を得意としていて、一人ひとりのペースに合わせて「分からないところまで戻って教える」スタイルが特徴です。集団では拾いきれなかったつまずきを、マンツーマンで解きほぐせるのが強みです。相性が合わなければ講師を交代できるので、お子さんが安心して「分からない」と言える相手を探せます。

無料体験があるので、まずは集団塾との違いを、お子さん自身に体感させてみるのもいいと思います。

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