長期休みが近づくと、塾から夏期講習や冬期講習の案内が届きます。決して安くない金額に、「これ、本当に必要なの?」と迷う保護者は多いはずです。
私は大学の4年間、塾講師として、この講習の案内を生徒に伝える立場にいました。だからこそ、正直に書きます。
結論を先に言うと、受験生には必要ですが、中1・中2には個人的には不要だと思っています。
塾側の事情も含めて、その理由を解説します。
正直に言うと、講師は「参加して」と言う立場にある
まず、前提として明かしておきたいことがあります。
塾講師という立場では、生徒に「講習に参加してね」と言わなければならないんです。これは塾の運営上、当然のことです。講習は塾にとって重要な収入源であり、講師はそれを勧める役割を担っています。
だから、塾の先生が「講習を受けた方がいいですよ」と言うとき、その言葉には塾側の事情も含まれている可能性がある、ということは知っておいてください。もちろん、本当に必要だと思って勧めている場合も多いです。ただ、立場上そう言わざるを得ない構造があるのは事実です。
その上で、私が一人の講師として正直にどう思っていたかを書きます。
中1・中2には、個人的には不要だと思う
まず、受験学年ではない中1・中2について。
正直に言うと、このタイミングの講習で得るものは少ないと感じていました。
理由は、目下の目的がないからです。受験という明確なゴールがない状態で、長期休みに塾に通っても、多くの子にとっては「なんとなく授業を受けて終わる」時間になりがちです。
もちろん、講習で扱う内容自体は復習や先取りとして意味があります。でも、本人に「これをやる理由」がないまま座っているだけでは、身につく量は限られます。前に報酬による動機づけの記事でも書きましたが、外から与えられた理由だけで動く勉強は、定着しにくいんです。
もし中1・中2の長期休みに何かするなら、講習に高い費用をかけるより、苦手単元を家庭で復習する、あるいはその子に合った形(個別指導や家庭教師)で弱点を潰す方が、費用対効果は高いと思います。
受験生には、講習は取るべき
一方で、受験生には夏期講習・冬期講習を勧めます。これは塾の立場を抜きにして、本心からそう思います。
理由は、内容そのものより環境にあります。
考えてみてください。夏休みや冬休みは、家にいる時間が圧倒的に長くなります。学校がないので、生活のリズムを作るものが何もない。その中で、受験生が一人で集中して勉強し続けるのは、正直かなり難しいです。
誘惑も多い。スマホ、ゲーム、動画、昼寝。「明日からやろう」で1週間が溶けることも珍しくありません。
その点、夏期講習・冬期講習には「塾で丸一日、強制的に勉強する空間」が備わっています。決まった時間に決まった場所に行き、周りにも受験生がいて、集中せざるを得ない環境がある。これが受験生にとっての最大の価値です。
つまり、講習で受ける授業の中身以上に、「勉強せざるを得ない場所と時間を買っている」と考えるのが正確です。そしてこの価値は、受験を控えた夏・冬においては、料金に見合うものだと思います。
判断の整理
まとめると、こういう基準になります。
受験生(中3・高3) → 取るべき。授業内容以上に、強制的に勉強する環境に価値がある
中1・中2 → 個人的には不要。目的意識がない状態では得るものが少ない。同じ費用をかけるなら、苦手単元の集中対策に使う方が効率的
もちろん、例外はあります。中1・中2でも、極端に苦手な単元があってそこを集中的にやりたい場合や、家庭学習が全くできない子にとっては、環境として意味があるケースもあります。
大切なのは、「塾に勧められたから」ではなく、お子さんの状況と目的に照らして判断することです。
まとめ
- 塾講師は立場上、講習を勧めなければならない構造にある
- 中1・中2は、目的意識がないため得るものが少ない。個人的には不要
- 受験生には必要。理由は授業内容より、強制的に勉強する環境が手に入ること
- 中1・中2で同じ費用を使うなら、苦手単元の集中対策の方が効率的
講習の案内が来たら、「うちの子にとって、これは環境として必要か?」という視点で考えてみてください。受験生なら答えはたいていイエス、そうでないなら一度立ち止まって考える価値があります。
「苦手を潰す」なら、別の選択肢もある
もし中1・中2で、講習に費用をかけるかどうか迷っているなら。同じ予算を「苦手単元を集中的に潰す」ことに使うのも一つの手です。
家庭教師のガンバは、つまずいている単元まで戻って教えるスタイルが特徴で、勉強が苦手な子・やり方が分からない子への指導を得意としています。集団の講習では拾いきれない「うちの子だけの弱点」に、ピンポイントで対応できるのが強みです。
無料体験があるので、まずはお子さんがどこでつまずいているのかを相談してみて、講習と比べてどちらが合いそうかを判断材料にしてもいいと思います。
*※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。*

コメント